天理教(てんりきょう)は、日本で江戸時代末に成立した新宗教の一つである。中山みきを教祖(おやさま)とする宗教団体である。狭義には奈良県天理市に本拠地を置く包括宗教法人(宗教法人天理教)およびその傘下の被包括宗教法人(教会本部及び一般教会)を指すが、広義には中山みきが伝えた教義そのものを指す場合があり、信仰する単立の宗教法人もある。本稿では、狭義の天理教を中心に述べる。
「宗教法人天理教」及びその被包括法人である「宗教法人天理教教会本部(略して教会本部)」は奈良県天理市にあり、またその傘下にある一般教会は各地に点在する。
主祭神は天理王命(てんりおうのみこと)。そのほかに教祖と御霊を祀る。
「陽気ぐらし」という世界の実現を目指している。
教祖は中山みき。教会本部では「教祖」と書いて「おやさま」と呼称している。教祖は90歳で死亡し、肉体としての身は隠したが、その魂は今でも現世に生きており、人々の暮らしを見守っている「存命の社」という信仰がある。
現在の統理者は真柱(しんばしら)・中山善司。
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天理教では、人間の命の発祥地の中心を「ぢば」(地場)と称し、教祖の「ぢばさだめ」という啓示でその場所を定めている。現在の天理教教会本部は、この「ぢば」を中心に建られている。通常は、丁寧語の「お」をつけて「おぢば」と呼び、人がこの地を訪れることは、故郷に帰ることであるから、「おぢばがえり」と呼んでいる。そのため天理駅や天理市内の信者詰所等には「お帰りなさい」や「ようこそおかえり」などという看板が見られる。
「ぢば」の中心には、六角形をした「かんろだい」(甘露台)が置かれた「神殿」が建てられ、四方から囲むように信者等が礼拝する四つの「礼拝場」がある。そのほか教会本部には、教祖が存命のまま暮らしているとされる「教祖殿」(きょうそでん)、御霊を祀る「祖霊殿」(それいでん)等があり、誰もが自由に出入りすることができる。「神殿」では、毎日朝晩に「おつとめ」という定例の礼拝が行われており、また毎月26日は、「月次祭」(つきなみさい)という礼拝が行われる。